待ちに待った、友人と会う日。
楽しみで仕方なかった。
はやる気持ちでお店に向かう。
新卒で入った会社の、向かいの席の1年先輩が彼女だった。年齢は私がひとつ上。もう30年近い付き合いになる。
同期よりも仲良くなり、「ネオ同期」と称してよく飲み、よく遊んでいた。
若い頃は恋愛の話題が中心だったというのに、今はもっぱら加齢の話。
「50代、自分の落としどころが分からない」
そんな話で盛り上がる。
お互い加齢に気持ちが付いていけずに毎日メンタルが揺れてるんだけれど、そんな揺れもネタに変えて笑って話して昇華するしかない。
これから先、いつ何が起こるかわからないけれど、お互いに何かあったら連絡し合えるよう、家族にも伝えておこうって話になる。
一軒目は2時間制で、お会計に千円札を出そうとしたら財布から二千円札が出てきた。
久しぶりに見た。いつ紛れ込んだのかわからない。
たぶん誰かが、千円札と間違えてお釣りに使い、私のもとにやって来たのだろう。
折角なので二千円札を出す。
「これ使っちゃっていいんですか?」と、お店のひとも半笑いだった。
二軒目は同じビルのワイン居酒屋へ。
連休前の金曜日だから、すごく混んでいた。
かろうじて空いていた席に滑り込めた。
白ワインのボトルを一本空ける。
もう、何を話したかは覚えてないけど、2時間ぐらい居たっぽい。
ゴールデンウイークの始まりの、楽しい金曜日の夜。