3ヶ月ぶりに実家へ行く。
年末年始に帰って以来、ずいぶん間があいてしまった。
主な目的は片付け。
日中家の片づけをして、夜は地元で人気の肉系レストランに食べに行こうという計画だ。
土曜で仕事は休みなのに、通常通り7時前に起き、9時半過ぎには家を出た。
2時間ほどかけて地元の駅に着く。
夜の外食にそなえて、お昼はファミマのパンで済ませた。
母が亡くなって丸4年、モノであふれた実家を夫と二人でコツコツ片付けてきた。
草むしりや庭木の枝切り、ゴミ捨てに次ぐゴミ捨て。
最初のうちはガラクタ屋敷のようだった家の中も、ようやく全貌が見えてきて、どこに何が残っているかを把握できるようになった。
戦前生まれの両親は、とにかくモノが捨てられない人たちだった。
「記念に」という呪文をかけられたかのように、何でも記念に取っておくことが大事、捨てるのは思い出を踏みにじる悪魔の所業とでも言わんばかりで、片付けようとすると強い抵抗に遭った。
写真や、子どもの頃学校で作った作品はまだいいとして、食事に出かけたときの割り箸袋、お店のマッチ、ハズレの宝くじ、レシート、ビデオテープにカセットテープ、私が小学生の頃の学習机、履かない靴、着なくなった服、誰のものかわからないエロ本、などなど・・・
当の本人たちは散らかすだけ散らかして亡くなってしまったので、その尻ぬぐいを子ども世代が引き受けている構図だ。
片付けや整理整頓が好きで得意な夫が絶句するくらい、いらないモノであふれていた私の実家。
4年目を迎える片付け経験から、自分は極力ミニマリストであろうと決めた。
今日はリビングの本棚に残っている本や置物、書類の要る要らないの仕分けを中心にやっつけた。
あとは和室の棚に残っていた、昔両親が勝ってきたお守りやお札の処分。
お守り的なものはなんとなく片付けづらくて放置していたのだが、「お守り 処分方法」で検索すると、感謝して塩を振って紙に包むなどして心を尽くせば、燃えるゴミに出しても大丈夫(バチが当たったりとかしない)らしい。
いつまでも置いておく訳にはいかないし、わざわざお焚き上げに行く時間もないので、ネットで見つけたその方法を採用することにした。
そのままゴミ袋に入れるのは抵抗があるので、お守りはお守りで茶封筒にまとめ、塩を振って封をし、手を合わせた。他のゴミたちとは袋を分ける。ここまですれば十分だろう。
4時間近く片付けをして、今日のところは終了。
労働のごほうびにと、予約していたレストランに向かった。
TVでも取り上げられたことのある、地元では有名なレストラン。
メインで頼んだのは、
・デミグラスソースハンバーグ
・ステーキ丼ごはん抜き
(通常はごはん付きだが、訊いてみたらごはん抜きもOKとのこと)
・オムライス
の3品。
このほかに、ガーリックポテトフライとサラダを注文。
お酒は白ワインのデキャンタと、赤のボトル一本。
ステーキもハンバーグもオムライスも全部美味しかった・・・
オムライスにそなえて、ステーキ丼をごはん抜きにしておいたのが正解で、お腹いっぱいになりすぎずに美味しく完食できた。
実家を手放したら地元に来る機会は今よりもっと減るとおもう。
それまでに、気になるお店や行きたいお店にはひと通り行っておきたい。
今日もその一環。
帰りは駅まで腹ごなしに歩き、駅前のコンビニで飲みなおし用の赤ワイン、おつまみを買い、家で二次会をした。
明日も朝から片付け。
つかの間の現実逃避。