月2回通っているボイトレ教室で、先生からのフィードバックでよく言われるのが
「歌詞に感情をこめるように」とのこと。
感情をこめる・・・
わたしはコレに苦手意識を持っていて、ミュージカル曲のような演劇風味のある曲になかなかハマれずにいる。
感情がこもらないのは、歌詞を理解していないからじゃないか?
そんな気がして、
練習したい曲の歌詞をノートに書き写すことをはじめた。
いわゆる「写経」。
書き写したからとて、すぐに理解できるようになる訳でもないだろうが、
書き写さないでいるよりは、歌詞に自分から近づいていく分、何かに気付けるかもしれない。
これはワードに打ち込むのではなく、手書き。
見慣れた自分の字で書いたものを眺めるからこそ、自分からは出てこない表現、漢字と仮名の使い分けなど、細かい点に目が行くようになる。
なぜ「写経」について語れるかというと、文学部の学生だったその昔、夏目漱石先生の文章に憧れて、「こころ」や「夢十夜」を書き写していたことがあるからだ。
文学部に入ったのに、小学生の絵日記みたいな文
「今日は〇〇に行きました。おもしろかったです。おわり」
くらいしかかけず、このままでは卒論なんてとても書けない、と将来の不安に駆られてはじめたのだった。
おかげで、憧れのひとの文章には何度転生したとしても近づけないものの、小学生の絵日記よりは長めの文章が書けるようになった。
今回、ボイトレの練習にあたり、歌詞を書き写してみることで、ただ楽譜をみて歌っているだけでは気付けなかった、細かな部分や言葉の意図に気付けるようになればいいなとおもう。
いつかミュージカル曲がかっこよく歌えるようになる日が・・・くるのか??